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2017年7月27日木曜日

2017/07/27 CYMA M14DMR SNOWWOLF MA5B 他 開業報告

こんにちは、不定時連絡です。

ご存知の方は既に今更ですが、この度専業ガンスミスとして開業致しました。
ブログのタイトルを差し替えた7月頭に開業届けを出したのですが、7月一杯の掛け持ちの仕事の方が多忙過ぎて今までご報告できませんでした。

今後ともどうぞご贔屓にお願い致します。

さて、開業のあいさつはこの辺にして、ここ一か月の作業の流れとかを簡単に。

・CYMA M14DMR(依頼品、仕込み~完成まで)
・SNOWWOLF? MA5B(依頼品、分解と改修案の検討等)
・KSC M93Rオート9 メダリオン作成

・NERF ストライクエリート
・共栄 木製ゴム鉄砲 種子島 等々共に研究用に調達

こんな所ですね。

まずはCYMAのM14DMRから。

サラッとレシピです↓

2017/07/25 M14DMR構成


・メカボックス

・メカボックス:割れ防止加工、スライドレール研磨。
・ギアセット:ベベルギアのみラッチ数の多いものに交換。
・軸受け:そのまま使用。接着剤にてメカボックスにて固定。
・シム調整。
・シリンダー:バレル長400~450mm用に加速ポートを新設。
・シリンダーヘッド:そのまま使用(仮)→ノズルとの相性次第では交換対象。
・ピストン:全金属歯軽量タイプのものに交換。
・ピストンヘッド:固定方式によっては交換を検討、ねじロックによって固定。
・シリンダーの気密取り。
・スプリング:M90程度の物の交換。場合により初速調整の為にカット。
・タペットプレート:ガーダーの強化タペットに交換。
・ノズル:ライラクスのシーリングノズルに交換。
・モーター:EG1000を調整ののち交換。
・ピニオンギア:ベベルギアとの相性を見て硬質の物に交換。
・モーター噛み合い調整。


・チャンバー、バレル

・チャンバーユニット:チャンバー調整ネジのストロークを補正。
・チャンバーパッキン:マルイ純正に交換。
・HOPテンショナー:マルイ純正に交換。SCP-Λを追加。
・バレル:450mm精密バレルに交換。
・バレル開口部のテーパー加工及びチャンバー窓の加工。


・電装系

・配線:高効率銀メッキ線で引き直し。
・FET/SBD/ヒューズ:ユニット化して作成し実装。


・エクステリア

・工学サイト用マウントベースを追加、水平が出るように擦り合わせ。
・4倍固定ドットサイトスコープを追加。


以上

こんな感じです。

実際の作業はというと、

メカボックスの可動部を磨きつつ割れ防止加工を施し、

シリンダーにはバレル長に則した加速ポートを新設。

FETは特注仕様の二石タイプに。

その他、今回は試験的に、動力線にはオーディオ用の銀ケーブル(芯線の仕様は従来の高効率配線と同等)を使ってみたり。

すったもんだののち、仮組して試射です。

第一回試射。


初速は想定よりやや低い、それよりも初速のばらつきが気になりました。
で、この時何度か撃って気が付いたのですが、

「HOP機構がレシーバーと干渉して、常時HOPが掛かった状態になっている!」

再度分解して、チャンバーの改修部位のうち、干渉箇所を慎重に追加工します。

再度組立して、第二回試射。

やはり読み通り、初速が上がりました。
バラつきがやや残るもそれほど大きく振れる事も無く、お客様の了承も得られたので機関部の仕込みはこれで完成としました。

あとはマウントですね。

専用の治具が無いので簡易で平行を出しましたが、本体組み付け前にレシーバー単品でもマウントを取り付けで水平出しを行っております。

で、完成ですね。


マウントを付けた状態で、スコープも点灯確認をした上で同梱し、お客様の元へ嫁入りです。



と、いう作業と並行して、
SNOWWOLF?のMA5B。こちらも依頼品ですが、一度分解してみました。

ちなみに今回分解した方はテストベッドに購入した一本で、厳密には依頼品ではありませんが、まあ構造解析が目的なのでとりあえずはこれで。

早速開けた状態ですが。

開けてビックリしたのは、何と中身にはPPSh-41がほぼ丸ごとレシーバーから入っていました。

しかもレシーバーはマガジンを飲む都合前半分が大型化されているのですが、金属製で一切肉抜きされていないので、ここが重量過大の大きな原因かと。
改修に当たっては肉抜きも視野に入れないといけないですね。

そして次に着目したのはバレル。
こちらも、アウターバレルの寸法は300mm前後あるんですが、電子カウンターのセンサーを取り付ける都合上、インナーバレルは200mmくらいしかありませんでした。
ここは是非センサーの位置を替えてバレル長を稼ぎたい所です。

更に分解してメカボックスを摘出、開けてみます。

メカボックスもやはり、PPSh-41のものが流用されていますが、相違点がいくつか。

まず、カットオフ機構がオミットされている点。
写真ではカットオフレバーがありますが、これは私が試しに置いてみただけのもので、この銃はセミオートの発射コントロールを、先の電子カウンターのセンサーに依存しております。
それ故癖があり扱いにくい上に、信頼性も低いという、いわばこの銃の泣き所がここに集約されているんですね。

ですんで、今回の改修では普通の電動ガンと同じように、物理式のカットオフ機構を復活させようかと目論んでいます。

そんでもう一つ、これは余り改修には関係ないですが、疑似ブローバックのユニットもオミットされていますね。
こちらは個人的な好みもあってそのままです。

他には、今回のご依頼ではマガジンの大容量化、並びに電動化をご提案しているのですが、分解したところスペース的には十分ある事が判明。

それの研究用にM4用等の電動マガジンも購入しましたが、こちらは別途使用予定があるのでその時にでも。


まだまだ続くよ業務報告。

続いては、依頼品のオート9のメダリオンですね。


ご存知の方も多いかと思いますが、オート9のグリップはツルっとしていてメダリオン等の装飾がありません。
そこへ今回は、特注で「ケルベロス」の紋章を起こして埋め込んでほしい、というご依頼です。

参考資料として原形になるサンプルを頂いておりましたので、とりあえずそこから型を起こします。


模型業界ではおなじみ、そう「おゆまる」であります。

何枚か複製と型取りを繰り返し、モールドが良く採れているものを選別します。


作業としては途中ですがここまでです。
次は調達物品とか。

まずはコレ、ナーフです。

以前から気にはなっていたんですが、エアガンではないのでなかなか手が出せませんでした。

そのフォルムやディテールがエアガンをスクラッチする際に使えないか、検討する用にと今回調達しました。

しかしこれ、面白いですねw


続いてはこれ。


会津の木工屋さん「木製品の共栄」さんが販売している、ゴム鉄砲の種子島です。

本物の種子島よりはやや小ぶりな印象ですが、ディテールもなかなか凝っており、これはこれで楽しめそうです・・・ではなく、こちらもエアガン化するにはどうしたら、という検討用です(建前)。



さて、ここまで長くなりましたが、ここ一か月の動きはこんな所です。
今後はエアガンの仕込みに本腰が入りますので、作業ペースも向上するかと思います。

何卒宜しくお願い致します。
では~

忘れる所でした。

近日仕上がり予定の新作です。

某制式小銃になれなかった、悲運の名銃です。
また出来上がったらオークションの情報と併せてリリースしますので、宜しくお願い致します。